パスタ風ポテト。バジリコ・ナポレターノ・ソースで。。。

パスタ風ポテト。バジリコソースで。。。

パスタ風ポテト。バジリコ・ナポレターノ・ソースで。。。

 お気に入りの「桂むきマシーン」でジャガイモを桂むきにした後、任意の長さと幅に切ってパスタ様の麺状にして、さっと茹でたもの。ナポリの性質を持つバジル(王のハーブと呼ばれる)と低臭性のエレファント・ガーリックで作った香りの強いソースでいただきます。茹でタコにはワイルド・フェンネルの花の香りを添えて。イタリアン薬膳料理?夏の弱った胃腸に優しい逸品です。。。

 

アスペルジュ・ソバージュ

ジャガイモ「デストロイヤー(グラウンド・ペチカ)」

 長崎県雲仙市生まれで、2,000年に品種登録されました。登録出願当初は「ですとろいや」だったそうです。昭和の有名プロレスラー「デストロイヤー」のかぶっていたマスクに、見た目が似ているので名付けられたそうです。

 ジャガイモは芋類の中でも、ビタミンCの含有量が最も多く、しかも加熱調理しても壊れないそうです。ジャガイモには高血圧予防、健胃作用、整腸作用などの効果があるそうで、夏の美容ケアやアンチエイジングにも期待できる食材です。ただし、高温で調理するとアクリルアミドという発がん性の毒物を生成するため、煮て食べることをお勧めします。特にフライドポテトには高濃度のアクリルアミドが含まれるので、健康を大切に思われる方々は摂取を考えた方がよろしいでしょう。食品中のアクリルアミドの危険性については農林水産省のHPにもありますので、よろしかったらご覧になってください。

https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/acryl_amide/a_syosai/about/keii.html

 

バジリコ「ボッローソ・ナポレターノ」と「イタリアーノ・クラッシコ」

バジリコ「ボッローソ・ナポレターノ」と「イタリアーノ・クラッシコ」

 バジリコの語源はギリシャ語の「Bsilikon(王にふさわしい)」で、今でもフランスでは「エルブ・ロワイヤル(王のハーブ)」と呼ばれています。和名は「メボウキ」。種子を浸水するとゼリー状に膨らみます。アジアではデザートとして食べられていますが、それを昔、目のゴミを取るために使用。目のホウキだからメボウキと名付けられたそうです。原産地はインド周辺。多年草ですが、耐寒性が非常に低いため、日本では冬が越せず、1年草で扱われています。

 写真内左上部はボッローソ・ナポレターノで、右下部はイタリアーノ・クラッシコという品種。イタリアーノ・クラッシコで作るジェノヴェーゼ・ソースが日本ではポピュラーですが、ウチでは主にナポレターノを栽培しています。ナポレターノはその名の通り、南イタリア・ナポリの性質を持つもの。クラッシコより熱に強く薄い緑色で、葉は大ぶりで使いやすい。バジリコ・ソースにしても変色が無く、色鮮やかに仕上がります。もちろん、味も香りもクラッシコに劣りません。

 バジリコは栄養価も高く、そしてソースにすればたくさんの量が食べられるので、健康効果の期待値は高いです。伝統医学では抗うつ抗ストレスの効果に処方されているそうで、気分転換にもなるかもしれません。夏の疲れた体にぴったりの野菜ですね。

 

エレファント・ガーリック

エレファント・ガーリック

 その名から連想される通り、象のように大きなニンニク。しかし、分類上はニンニクではなくリーキ(太い西洋ネギ)の仲間。そのため、ニンニクのような刺激臭はなく、別名「無臭ニンニク」とも呼ばれます。マイルドな香りでたっぷり食べることができ、常温保存で1年くらい持つので、とっても嬉しい野菜です。でも半年くらいで食べ切ってしまうので、今年はもっと栽培量を増やそうと思っています。

 

ワイルド・フェンネルの花

ワイルド・フェンネルの花

 ワイルド・フェンネル(フィノキエット)はフローレンス・フェンネル(フィノッキオ)とは異なり、地ぎわにふくらむ鱗茎はありません。主に葉を利用します。葉を茹でてパン粉などと合わせて団子にしたフィノキエット団子(polpetto di finochietto)は、知る人ぞ知るイタリアはシチリアの名物料理です。フェンネルの種子は、ケーキやペストリー、スープ、ザワークラウト、ソーセージなどいろんな料理に利用されますが、メディカル・ハーブとしても利用します。種子になる前のこの花も香りが高く甘くて美味しいのです。鱗茎が膨らんだフローレンス・フェンネルは花が咲く前に地ぎわから収穫してしまうので、なかなか花にはお目にかかれません。ワイルド・フェンネルは株ごと収穫しないので、花にお目にかかれるわけです。独特の香りなので、好き嫌いがありますが、口臭消臭に高価があるそうです。インドではフェンネル種子が食堂のレジ横に置いてあって、食後の口臭消しとして利用されているそうです。

 食事の最後にこの甘くて香り高い花を噛みしめれば、口臭エチケットに役立つでしょう。

 

天高く マヤ放つ 愛
天高く マヤ放つ 愛
イタリアントマト「コストルト・フィオレンティーノ」
イタリアントマト「コストルト・フィオレンティーノ」