ウチの畑の七草粥。
チーメ・ディ・ラパ、カーヴォロ・ネロ、コリアンダー、レタス・カタローニャ、フィノキエット、ルーコラ・セルバチカ・ロッサ、ネピテッラの七草。毎朝、零下になるようになってひと月ほど。ウチの畑で凍りついても枯れずに頑張っている生命力の強い七草を摘み集めながら、生命の感動を味わいました。その感動をサラダに仕立て、玄米粥の上に。。。
菜花「チーメ・ディ・ラパ」
蕪の頂点という意味で、蕪の蕾のこと。イタリアのプーリア州の「オレキエッテ・コン・チーメ・ディ・ラーパ」というパスタ料理がよく知られています。見た目は日本の菜花と同じようです。日本のものは春が盛りですが、これは冬の訪れと共に花をつけ、早いものは11月から蕾が現れます。
キャベツ「カーヴォロ・ネロ」
イタリアのトスカーナ州の「リボリータ」という料理で知られた野菜。和訳は「黒キャベツ」。球にならないタイプのキャベツで、青汁で知られたケールに近いので、栄養価が高いそうです。零下の朝、葉が凍りついても枯れない。それどころか、旨味を増す。強靭な葉は煮崩れしにくいので、煮物や炒め物に合います。
ハーブ「コリアンダー」
日本ではパクチーの名でよく知られるハーブ。アジア料理によく使用されるせいで、夏の野菜のイメージですが、冬の零下でも地を這って力強く生育します。冬の露地物は甘みがあり、夏のものとは一味違います。スーパーで販売されているものはビニールハウス内で栽培されたものが多いので、中々、入手し難いですが、マルシェなどで見つけたら、是非、味わってみてください。
レタス「カタローニャ」
シャキシャキとした歯ごたえが、ロメインレタスを思わせますが、それよりは苦味が少なく、サラダを引き立てる食感が得られます。
フィノキエット(ワイルド・フェンネル)
通常販売されているフローレンス・フェンネルは、冬には枯れてしまいます。このワイルド・フェンネルは地面に這うように葉柄を広げ、凍てつく零下でも元気に生育しています。この時期、その香りは力強い生命力を感じさせてくれます。
ハーブ「ルーコラ・セルヴァチカ・ロッサ」
別名ワイルド・ルッコラ、野生のルッコラという意味。零下でも地温を頼りに地面に広がり、少しずつ生育しています。雨の降らないひが続くと葉はパリッと硬くなりますが、辛さに甘みが乗って一味違うものになります。
ハーブ「ネピテッラ」の産毛
イタリアではキノコ料理によく使用されるハーブ。産毛の多さが特徴的で寒さにも強く、葉は小さいですが、零下でも地面すれすれを身を寄せあうように生き残っています。